この記事では、「await」と「wait」の違いを分かりやすく簡単に解説します。
「await」とは?
「await」とは、プログラムの実行を一時停止し、別の処理が完了するのを待つためのキーワードです。主に非同期処理を行う際に使用されます。
「wait」とは?
「wait」とは、プログラムの実行を一時停止し、指定した時間だけ待機するためのメソッドです。主に同期処理を行う際に使用されます。
「await」と「wait」の違い
「await」と「wait」の違いは、主に以下の点です。
1. 使用方法:
– 「await」は非同期処理で使用され、非同期メソッド内でのみ使用可能です。
– 「wait」は同期処理で使用され、スレッド内でのみ使用可能です。
2. 動作:
– 「await」は、他の非同期処理が完了するまでプログラムの実行を停止します。
– 「wait」は、指定した時間だけプログラムの実行を停止します。
3. 戻り値:
– 「await」は、非同期メソッドが完了した後に結果を取得することができます。
– 「wait」は、待機時間が終了するとプログラムの実行を再開しますが、結果は取得できません。
「await」の例文
以下は、「await」を使用して非同期メソッドを実行する例です。
“`csharp
async Task
{
await Task.Delay(1000); // 1秒待機
return “Async operation completed.”;
}
async void Main()
{
string result = await GetStringAsync();
Console.WriteLine(result);
}
“`
「wait」の例文
以下は、「wait」を使用して待機時間を設定する例です。
“`csharp
using System.Threading;
void Main()
{
Console.WriteLine(“Start”);
Thread.Sleep(3000); // 3秒待機
Console.WriteLine(“End”);
}
“`
まとめ
「await」と「wait」は、プログラムの実行を一時停止させるためのキーワードやメソッドですが、主に使用する場面や動作が異なります。「await」は非同期処理で使用し、他の非同期処理の完了を待つ際に利用します。「wait」は同期処理で使用し、指定した時間だけ待機する際に利用します。適切に使用することで、効率的なプログラムを作成することができます。